アクリル・ポリカ加工の事業内容
BUSINESS

アクリル・ポリカ加工の事業内容

事業概要

主にアクリル樹脂を用いた航空機用の窓、風防(ウインドシールド)、キャノピーを生産しております。国内唯一の航空機用風防メーカーです。アクリル板を加熱・延伸したストレッチアクリルシートを自社で生産し、成形加工を行っております。

主な製品

  • ウインドシールド、キャノピー
    F-15戦闘機用
  • ウインドシールド
    T-5練習機用
  • 外板
    鉄道車両用
  • フロントウインドウ
    レース車両用

主な設備

スパッタリング装置
熱風循環式加熱炉
オートクレーブ装置

工程概要

主な成形方法

様々な成形方法を用いた意匠性と機能性の実現

型成形法

比較的曲がりの浅い単曲面、複曲面に多く用いられます。

フリーブロー成型法

ドーム等、球体に近いものに多く用いられます。

プレス成形法

曲がりの強い単曲面形状のもの、少し曲がりの強い複曲面のものに多く用いられます。

真空成形法、圧空成形法

比較的曲がりの強い形状のものに多く用いられます。

型成形作業
接着作業

研磨工程

熟練の職人技による研磨技能で数μm単位の精度で研磨を行い、歪みや傷を除去していきます。

研磨作業

コーティング工程

(1)ウェットコーティング

様々な機能性を有する物質を液体状にして、基材上に塗布した後に、加熱及び紫外線照射により硬化させます。

特性

多数のメーカーのコーティング材を取り扱っており、自社ノウハウのベースコートとの組合せによって良い付加価値をもたらします。

ハードコーティング

  • 表面硬度
  • 耐摩耗性

耐薬品性コーティング

  • 耐有機溶剤

ポリカーボネート樹脂上
ハードコートの耐摩耗性試験

テーパー摩耗試験(JIS K 7204)
摩耗輪:CS-10F
荷重:500g、回転数:500回

 

※1 JIS K 7350-2 照射強度:60W/m² 照射時間:500時間
※2 テープ剥離試験、クロスカット試験

(2)ドライコーティング

蒸着とスパッタリングによる導電性薄膜の成膜加工を行っており、ITO、Au、ALの三種の蒸着源に対応しています。ベースコート技術で良好な密着性と優れた耐久性を実現します。曲面形状に対してもITOでシート抵抗が10Ω/□~100Ω/□、光線透過率85%以上の加工が可能です。

特性

透明樹脂(アクリル樹脂、ポリカ樹脂)成形体、ガラス上への透明導電薄膜により付加価値をもたらします。

アクリル樹脂成形体への
ITO薄膜形成例(内側に形成)

(左)アクリル系樹脂板
(右)ITO/アクリル系樹脂基板

 

検査方法

お客様から預かった図面をもとに外観、歪、寸法、形状、厚みなどの寸法を測定し、指定された寸法に仕上がっているかを確認します。

● 一般検査(外観・寸法・形状・厚み)
● 歪確認検査

歪確認検査